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2014.8.18
八ヶ岳山麓の湧水で育つ夏イチゴ-2

いちえや

「作物をただ作るだけの農業をやりたいわけではない。作ってからお客さんのところに行くまでやりたい」その条件を満たす作物を探しているときに紹介されたのがイチゴだった。研修先の社長からは「イチゴは難しい、人を選ぶから」と言われた。「じゃあ、やってやろう!」。逆にやる気が出た。
作物をイチゴと決めてから分かってきたメリットも多くある。そもそもイチゴは気温30℃を超えると受粉しない。だから産地といわれる栃木や熊本でも夏場は生産できない。だが、ここ富士見町なら出来る。標高1000m以上、夏も涼しい、上質な水もある。しかも東京へは2時間半、作物を流通させるにも申し分ない。好条件が後押しした。

いちえや3

夏イチゴの流通量は冬イチゴの半分。市場では小さなケーキ屋さんが手にすることが少ないようだ。
「地域にある小さいケーキやさんにこそ、出来るだけ農薬を使っていない国産イチゴを届けたい」中山さんの眼差しに力が込もる。

いちえや4

一期一会に思いを込めて“いちえや”と名付た。その想いがカタチになり小さな子供たちの笑顔をつくる日はすぐそこだ。

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